港湾工事では、波や潮の流れから港を守るために「被覆材」を使います。
その代表的な方法が「被覆石工法」と「コンクリートブロック工法」です。
どちらも港を守る大切な役割を担っていますが、性質や使い方には違いがあります。
被覆石工法とは
被覆石工法、自然の石を積み重ねて防波堤や護岸を保護する方法です。石と石の間に隙間があることで、波の力をうまく逃がすことができます。
【特徴】
・波のエネルギーを分散して港を守る
・やわらかい構造で、地盤の動きに強い
・自然の景観になじみやすい
自然の力に寄り添いながら、港を守る”やさしい構造”です。
コンクリートブロック工法とは
一方、コンクリートブロック工法は、人工的に作られたブロックを積み重ねる方法です。
形が一定のため、強度や安定性に優れています。
【特徴】
・高い強度と耐久性
・安定した施工品質
・部分的な交換がしやすい
精度と安定性に優れた、”強い構造”が魅力です。
まとめ:被覆石は「自然と調和するやわらかい構造」、コンクリートは「力強く安定した構造」。現場の環境や目的に合わせて、それぞれの特性を活かした工法が選ばれています。どちらの方法も、港を守り、船の安全な航行を支える大切な役割を果たしています。
港づくりは、私たちにとって海の玄関口を支える大切な仕事です。これからも、自然と調和しながら安心安全な港湾づくりに取り組んでいきます。
自然と調和する被覆石