
12月に入りました。冷たい北風が吹き始めています。
与島西海岸から見た夕焼けです。本島牛島間、みんな西方向へ向かって航行中ですね。
私たちが車で走るときは日本は左側通行ですが、船の世界では基本的に「右側通行」が原則になっています。これは国や海域ごとの決まりではなく、世界共通の国際ルールによってきめられています。
◆海も道として考えられている
海上には道路のような線はありませんが、船がぶつからず、安全に行き交うための「国際条約」があり、その中に”すれ違いは右”というルールがあります。
正式には「国際海上衝突予防規則(COLREGs)」という決まりで、船が正面から向かい合ったときはお互いの船を右側に見てすれ違うと決められています。
◆どうして右側なのか?
いくつかの理由があります。
①船の構造が昔は右(スターン)についていた。
帆船時代、舵を操作するオールは船の右側に取り付けられていました。そのため船は自然と「右側を海側にあけて運航する」文化が生まれ、すれ違う時も右側同士のほうが安全だった。
②船同士が見やすい
船は左側(ボートサイド)が操船者の視界に入りやすく、相手船の「右側通行」を確認しやすかったという理由もあります。
③国際的に早く統一された
各国バラバラでは衝突リスクが高いので、航海の国際化に合わせて”右”として統一された。
◆実際の現場では?
現代ではレーダーやAISがあるとはいえ、大型船のすれ違いでは今でも右側通行が基本です。特に狭い水道や港内では、右に寄せて航行することで予測しやすく、船員同士の共通理解としてとても重要なルールです。
車の事故は交通量の増える年末に多いと言われますが、船の場合は?マリンレジャーの増える夏が多いようです。
弊社も年度末に向けて建設需要が動くこれからが頑張り時です。安全航行でお願いします!